思考の自立

あなたはきちんと自分で物事を考える事が出来ていますか?

私はなかなか難しい事だと感じています。

例えば、ネットのニュース記事で「日本は高齢化社会を迎える。さらに少子化の影響で労働力は減り、納税者1.4人で老人1人を支える時代は必ずくる。財政が圧迫され、これまで以上に支給額の減額と支給開始年齢の引き上げが進むだろう。これは年金の実質的な破綻であり、若い人ほど払い損になる。」と書いてある記事を読んだとします。

次に、テレビで国会議員(または年金職員関係者)が「年金の支払いは国民の義務です。国が運営し、破綻させません。100年安心する仕組みを約束します!」とコメントしているのを聞いたとします。

この2つの情報を聞いたときあなたはどう思いますか?

最初に読んだ記事の影響を受けた状態で次の情報を知った時、無意識に「ネットニュースの方が正しい(主張や賛同している人が多いから)。(または)いやBの方が正しい(発信源が信頼できる人や機関だから)。」と判断してしまう事が多い気がします。そして(恐ろしいことに)いつの間にか、あたかも自分の考えのように頭に刷り込まれるのです。

他人の考えを他人の考えと比較しても自分の考えにはならない

ひょっとして、普段のその習慣は単に考えた気になっただけではないでしょうか?
極端な例になると「高齢者は情報源がマスコミのみだから洗脳されている」と揶揄される人もいますが、結局洗脳先がマスコミからネットになっただけな人が多いと感じます。

あて推量でも母数が多いと意外と正確な値がでると言われていますが、例外があり、何も考えていない人や意見の強い人に流される人が多いと母数が多くても結果が歪むらしいです。
何が言いたいのかと言うと、他人同士の考えを比較して自己満足に浸っても結果を歪ませるだけで意味はないと言うことです。比較するのであれば、他人同士の考えではなく自分の考えと比較する事で初めて価値が生まれると思います。

どうしたら自分の考えを引き出せるのか

私もあまりできていないので、あてになりません。考え方の参考として捉えて下さい。

結局訓練しかないと思います。基本的に何か情報が入ってきたとき、執筆者のバイアス(思い)が入ります。時には露骨な思考の誘導もあります。なるべく情報は1次の物を入手してバイアスの少ない、正確な情報から自分で一から考える癖をつける様に心がけています。

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